丸善ジュンク堂書店によるオリジナルフェア「夏の文庫50冊」は、2024年は未来屋書店との合同企画として開催いたします。それぞれのスタッフがおすすめする、個性あふれる作品の数々をお楽しみください。

夏の文庫50冊2024フェア

◇hontoポイント10倍ャンペーンも開催
6月20日~8月31日の期間、「丸善ジュンク堂書店と未来屋書店のスタッフが選ぶ夏の文庫50冊フェア2024」対象書籍のhontoポイントが10倍になります(※シリーズもののポイント10倍対象は、1巻のみとなります)。お会計の際にhontoカードまたはアプリカード(LINEマイカード)をレジにてご提示下さい。
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◇丸善ジュンク堂書店と未来屋書店のスタッフが選ぶ「夏の文庫50冊フェア2024」 のリスト
※印刷可能なPDF版(A3サイズ)はこちらからご覧いただけます。

『そして誰もいなくなった』 アガサ・クリスティー(早川書房)
ミステリーの女王アガサ・クリスティーの代表作の1つ。クリスティーの作品はどれも面白く間違いないのですが、特に『そして誰もいなくなった』はイチオシです。全く予想もつかない緊迫感ある展開や、童謡の不気味さにゾクッとします。小学校高学年の時に出会い、ミステリーの面白さを知るきっかけになった作品です。(ジュンク堂書店 三宮駅前店 / 文具担当 / S)

『アクロイド殺し』 アガサ・クリスティー(早川書房)
注意!絶対に解説を先に読まないで下さい!あえて多くは語りません。今すぐ読んであの衝撃を味わって下さい!ミステリーを普段あまり読まないあなたに、ぜひおすすめの一冊です。ミステリーの女王の傑作をご堪能あれ!!(未来屋書店 春日部店 / 文芸・文庫担当 / りす)

『アルジャーノンに花束を 新版』 ダニエル・キイス(早川書房)
10代でこの本に出会えた人は幸福だと思う。20代であろうと、30代であろうと、それ以上であろうと、この本を読んでいない人にこそ読んでほしい。そして、考えてほしい。人生において、幸福であるということは、どういうことなのだろうか、と。その答えはきっと、その後の人生を変えられると思う。(ジュンク堂書店 名古屋店 / 文庫担当 / K)

『自由研究には向かない殺人』 ホリー・ジャクソン(東京創元社)
海外小説を苦手に思う人は少なくないように感じます。私もその一人でした。しかし、この本のおかげで私の海外小説に対する印象は180度変わりました。厚みも気にならず一気読み!夏の風物詩『自由研究』を題材にしたミステリーをぜひ!(未来屋書店 板橋店 / 書籍担当 / 蕪木)

『渚にて 人類最後の日』 ネヴィル・シュート(東京創元社)
人生で一番泣いて、一番感動した本です。絶対に後悔させません。読んでください!(未来屋書店 新浦安店 / 書籍担当 / 中村江梨花)

『地球の中心までトンネルを掘る』 ケヴィン・ウィルソン(東京創元社)
とびきり奇妙で、優しい世界でがむしゃらにがんばる人々を描いた珠玉の短編集。自分のことを少しヘンかな、と思うあなた、本書をぜひ読んでみてください。まっすぐに物事にぶつかっていく11の物語の主人公たちに心をつかまれてしまうこと、間違いないでしょう。(未来屋書店 東久留米店 / 店長 / 河部信之)

『開かせていただき光栄です DILATED TO MEET YOU』 皆川博子(早川書房)
魅力的な舞台で起こる魅力的な事件、そしてなにより魅力的な登場人物達! 出てくる人達全員超大好き! こんなにワクワクさせていただいて恐縮です……と思いながら読みました。(ジュンク堂書店 吉祥寺店 / 文庫・新書担当 / nn)

『姑獲鳥の夏 文庫版』 京極夏彦(講談社)
この世には不思議なことなど何もないのだよ--
京極堂シリーズの第一弾にして日本ミステリーの傑作。20箇月も身籠ったままの妊婦の謎(憑物)を京極堂が落とす。(ジュンク堂書店 西宮店 / 学参担当 / N.Y.)

『叙述トリック短編集』 似鳥鶏(講談社)
叙述トリックとは「小説の文章そのものの書き方で読者を騙すタイプのトリック」(「読者への挑戦状」より)である。タイトルに堂々と「叙述トリック」を謳っているということは、読む側も「この文章のどこかにトリックがある」と疑いながら読むのである。ネタバレでは?もちろん大丈夫なので安心して読み進めてほしい。最後の1ページまで楽しめる!(ジュンク堂書店 三宮店 / 文庫・新書担当 / 文庫へのろく)

『楽園とは探偵の不在なり』 斜線堂有紀(早川書房)
2人殺すと”天使”により地獄に連れていかれる世界で、連続殺人は可能なのか? わくわくする特殊設定ミステリ。(未来屋書店 つくば店 / 文芸担当 / ほーりー)

『絶対正義』 秋吉理香子(幻冬舎)
息が詰まる程の『正義』を目の当たりにしてください(未来屋書店 黒崎店 / コミック担当 / 騒兵衛)

『シュレーディンガーの少女』 松崎有理(東京創元社)
65歳で死が訪れる世界。数学が禁じられた世界。秋刀魚がいない世界など、ディストピアな設定でありながらどこか前向きになれるSF短編集。(未来屋書店 つくば店 / 文芸担当 / ほーりー)

『△が降る街』 村崎羯諦(小学館)
全25編の短編小説を収録している文庫本。全て短編なのでサクサク読むことができ、電車の待ち時間などにおすすめ。内容も色んな世界観のお話が1冊に詰まっており、最後まで楽しく読むことができます。時間があまりない方や、どんな本を読んだらいいかわからない方はぜひ一度手に取ってみてください。(丸善 セブンパーク天美店 / レジ担当 / 本屋産のえだまめ)

『占星術殺人事件 改訂完全版』 島田荘司(講談社)
本格ミステリの巨匠 島田荘司、衝撃のデビュー作。
占星術に傾倒し奇妙な手記を遺した画家と、その娘6人の惨殺事件。40年間誰も解決できず迷宮入りした謎に挑むエキセントリックな名探偵・御手洗潔の活躍をご覧ください。(MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店 / 物販担当 / 茶山)

『クスノキの番人』 東野圭吾(実業之日本社)
心が温まり優しい気持ちになれたまま一気に読破しました。後半は涙なしでは読めません。心が浄化されました。伏線もしっかり回収されてからのエンドです。どの親子も想い合ってて、それをクスノキが気付かせてくれる素敵な作品です。(未来屋書店 天理店 / コミック担当 / E.T.)

『なめらかな世界と、その敵』 伴名練(早川書房)
SFビギナー必読!SF小説というよりはむしろ、SF要素たっぷりの青春もしくは恋愛小説なのでSFに苦手意識のある方でも読みやすいです。時間や世界、価値観など様々な隔たりを通じて描かれる人と人との繋がりをぜひ感じてください。(未来屋書店 板橋店 / 書籍担当 / 山岡)

『零號琴 上』 飛浩隆(早川書房)
人間業とは思えない物語を、神業としか言いようがない文章で紡ぎあげた、空前絶後のエンタテイメントSF小説です。ほんとうにすごい。とにかく圧倒的ななにかを読みたい方に、断然おすすめします。(ジュンク堂書店 吉祥寺店 / 文庫・新書担当 / nn)

『甘美なる誘拐』 平居紀一(宝島社)
すっかり騙されました。それはもう清々しい程に。魅力的な登場人物と軽快なテンポの物語で、並行して進む事件を何となく予想しながら読んでいたらまさかのラスト。騙されたと思って読んでみて下さい。きっと騙されるはず。(丸善ジュンク堂書店 外商部 関西営業所 / 事務 / M)

『うたうおばけ』 くどうれいん(講談社)
不思議だ。くどうれいんさんに魔法をかけられ、今まで知らなかったきらめきの世界へと誘われる。その誠実な文章に心を揺り動かされながら、自分のことと結びついた時、世界中にこのきらめきを広めたいと心から思った。唯一無二の世界へどうぞ。(ジュンク堂書店 滋賀草津店 / 文芸・文庫・新書担当 / 書店員マリ)

『二木先生』 夏木志朋(ポプラ社)
皆と同じでないと不安なのに、自分は他の人とは違う、特別なんだとも思いたい。
自分の中の不安や欲望を飼いならすにはまずその感情を直視する必要があるのだろう。不安の裏返しで他者を攻撃してしまいそうな時、一歩止まって考えるきっかけになって欲しい一冊。(丸善ジュンク堂書店 外商部 関西営業所 / 事務 / M)

『アンソロジー舞台!』 近藤史恵, 乾ルカ, 雛倉さりえ, 白尾悠, 笹原千波(東京創元社)
ミュージカル、バレエ、2.5次元、そして地域の小さな劇団。作る人、出る人、見る人、多くの人が関わって今日もどこかの劇場で幕が上がる。当たり前のようだけどそれはきっと奇跡。舞台芸術の魅力が満載の熱いアンソロジー。読めば舞台を見に行きたくなる!(ジュンク堂書店 三宮店 / 文庫・新書担当 / 文庫へのろく)

『万寿子さんの庭』 黒野伸一(小学館)
20歳と78歳の年齢差コンビの友情に、笑いながら読み、最後は涙。(未来屋書店 加西北条店 / 文庫担当 / イン)

『ひゃっか!』 今村翔吾(角川春樹事務所)
ステージに用意された花材と花器を使いライブで花をいける。制限時間は5分。必ず二人一組。いかに楽しく美しく、力を合わせていけていたかも表現点の対象だ。実在する「全国高校生 花いけバトル」に花好き女子高生と大衆演劇で主役を務める転校生が挑む熱き物語。 (丸善ジュンク堂書店 営業本部 / 仕入販売部 / C.K.)

『身の上話 新装版』 佐藤正午(光文社)
どうしてこんなに怖いんだろう、お化けも幽霊もサイコパスも出てこないのに。ふとした弾みとちょっとした偶然と何気ない優しさが彼女の全てを変えていく…。この夏、どこかに行ってしまいたいあなたに贈る極上の読書体験。どうしてこんなに面白いんだろう、本も人生も!(未来屋書店 碑文谷店 / 文芸担当 / 永田正行)

『麦本三歩の好きなもの 第1集』 住野よる(幻冬舎)
何気ない日常を三歩らしい感性で眺めるその温かさにほっこりします。豊かな感性で周りのものを見つめると毎日が好きなことでいっぱいになるかもしれません。読んでいてほっこりわくわくします。(未来屋書店 上磯店 / 文庫担当 / 髙田)

『旅する練習』 乗代雄介(講談社)
今までで一番読み返していて、読むたびに好きが更新されていく特別な本。オムライスが好きなサッカー少女、羽ばたく水鳥。見たことがない情景が浮かんで、すべてを決して忘れません。大切なものは何ですか。この本を読んでかけがえのないものに気づきました。(ジュンク堂書店 滋賀草津店 / 文芸・文庫・新書担当 / 書店員マリ)

『カラフル』 森絵都(文藝春秋)
中学生のころ、ハードカバーで一気に読んだ本です。大人になってから文庫で読んでみても「ああ、好きだなあ」と思う1冊です。この本を読んでほんの少しでも勇気が持てたら。愛情を感じてもらえたら。お手に取ってみてほしい。(未来屋書店 酒田北店 / コミック担当 / K)

『夜行』 森見登美彦(小学館)
夏に読みたい怪談。どの物語にも漂う、薄気味悪い空気と不穏なかんじ。ただ、ゾワッとヒヤッとするなかにも、どこか美しくて幻想的な雰囲気があります。森見さんの「夜」や「闇」の描写が素敵で、引き込まれます。(ジュンク堂書店 橿原店 / 実用・芸術担当 / H.S.)

『最後のページをめくるまで』 水生大海(双葉社)
タイトルではっきりとネタバレをしていながらミステリとしての面白さをまったく失ってはいない。「どんでん返し」をテーマに書かれた5編の短編はどの作品も、最後のページで景色が一変し驚かされます。(丸善ジュンク堂書店 外商部 関西営業所 / 営業 / S.I.)

『猫を処方いたします。』 石田祥(PHP研究所)
「猫は栄養」というCMもあるように、このお薬は心が疲れたとき、トゲトゲするとき、重く沈んだときによく効きます。ただ一部の人には副作用が出ることがあって、症状が治まってからも自らを「下僕」とよび、お薬が手放せなくなることがあります。(ジュンク堂書店 鹿児島店 / 学参・児童書担当 / M.K.)

『永遠の夏をあとに』 雪乃紗衣(東京創元社)
幼い頃の記憶がない少年と、突如現れた少女。学生の夏休みって特別だよな……とじーんとしてしまう。面白すぎる!!と周りの友達に勧めまくった小説です。日常と非日常のまじりあう隙間、体験したいですよね?(ジュンク堂書店 南船橋店 / 店長 / A.N.)

『台所太平記 改版』 谷崎潤一郎(中央公論新社)
お料理上手で面倒見がよく、「いけすかない爺さん」 と主人に言い放つお初さん。特技はゴリラのモノマネで嫌なことがあるとすぐに 「ゲー」 と言うお駒さん。周囲を巻き込み恋愛に突っ走るお銀さんなど個性豊かな谷崎家の女中さんたちの日々に元気をもらえます。(MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店 / 芸術担当 / やすこ)

『お梅は呪いたい』 藤崎翔(祥伝社)
目覚めた呪いの日本人形が、人を呪おうとして間違って幸せにしてしまった!というあらすじだけで面白い!!面白いだけでなく、ホロリとくる場面あり、伏線回収も見事で、読後感最高!!!(未来屋書店 小山店 / 書籍担当 / 松嶋 真知子)

『空芯手帳』 八木詠美(筑摩書房)
職場の理不尽にキレて偽装妊娠。嘘はダメ?そんなの知ってる。じゃあ、正当な手段で、正当な手続きを踏んで、正当に主張したら、あなたたちは話を聞いてくれたのでしょうか?理不尽に耐えて働く女性に読んでほしい!私たちは何も悪くない、はず。(未来屋書店 春日部店 / 書籍担当 / こあら)

『八月の砲声 上』 バーバラ・W・タックマン(筑摩書房)
「クリスマスまでには家に帰れる、戦争は終わる。」
ヨーロッパで戦争が始まったとき、誰もがそう考えたと言います。しかし戦争は終わらず、人類史上最大の悲劇、第一次世界大戦へと発展してしまいました。それは何故なのか?本書を読んで確かめてみてください。(丸善 岐阜店 / 副店長 / 電吉)

『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎 上巻』 ジャレド・ダイアモンド(草思社)
なぜ産業革命がユーラシア大陸に属するヨーロッパで起きたのか?なぜ中国は世界の覇者になれなかったか?読者を納得のいく考察でぶん殴ってくる。朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位を受賞した名著を読まずに2030年代を迎えるのはもったいない!(未来屋書店 鎌ヶ谷店 / 書籍担当 / 汐爾 叡叢)

『死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』 ドニー・アイカー(河出書房新社)
「ディアトロフ峠事件」をご存知だろうか。冷戦下のソビエトで起こった「山岳遭難怪死事件」である。謎めいた事件として扱われる本件だが、彼ら彼女らは学生生活を楽しみ、山に挑もうとしていたどこにでもいる若者だった。一体何が起こったのか。一つの結論がここにある。(ジュンク堂書店 三宮店 / 文庫・新書担当 / 文庫へのろく)

『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』 阿佐ケ谷姉妹(幻冬舎)
心が疲れた方、ほっこりしたいなぁという方にオススメ!阿佐ヶ谷姉妹ののんびり穏やかな雰囲気はもちろんですが、美穂さん・江里子さんのテレビではなかなか見られない一面もあり楽しく読めます。個人的には大竹マネージャーの差し色のお話が好きです。(未来屋書店 八事店 / 文庫担当 / ムラセ)

『時間のかかる読書』 宮沢章夫(河出書房新社)
こんな読書の仕方もあるのか!と気づかせてくれた本。「機械」という短篇を読む過程を綴ったものなのだが、人の読書の過程を見るのが面白い。さらに、行間の出来事を勝手に妄想してみたり、人間関係を考察してみたり。こんな読書も楽しい。(ジュンク堂書店 広島駅前店 / ご注文品担当 / F)

『るきさん』 高野文子(筑摩書房)
平成初めの東京、マイペースな「るきさん」とフットワークの軽い「えつこさん」の日常。凸凹コンビの関係が、何とも心地良いです。(未来屋書店 津城山店 / 文庫担当 / 庄山)

『発声と身体のレッスン 魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』 鴻上尚史(筑摩書房)
AIが「それらしい言葉」を一瞬で、しかもとめどなく生成する時代を迎え、我々は一体「何を」語るべきだろうか? ひとつ言えるのは、「誰が」「どのように」語るかという身体性は、人の心を動かす上でこれからも変わらず重要だろうということだ。「こえ」と「からだ」でなにかを伝えたい全ての人へ。(ジュンク堂書店 立川髙島屋店 / 店長 / M)

『やわらかい頭の作り方 身の回りの見えない構造を解明する』 細谷功(筑摩書房)
物事の視点を一方通行ではなくあらゆる角度からみる思考方法に驚かされました。(未来屋書店 沖縄ライカム店 / 書籍担当)

『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人姉崎等』 姉崎等 (語り手), 片山龍峯 (聞き書き)(筑摩書房)
熊は怖い。今年もおそらく熊ニュースが増えるであろうことが懸念されるので、この本を読んで備えましょう。(未来屋書店 名寄店 / 書籍担当 / 名寄からの熊った)

『京大芸人』 菅広文(幻冬舎)
本を読んで、こんなに笑うなんて!笑いあり、学びあり、まさに一石二鳥な本です。大学入試の勉強法について記述がありますが、資格試験勉強法にも活用できそうです。お笑いコンビ 「ロザン」 が好きになる1冊。「ロザン」 が好きなら、ぜひ読んでおきたい1冊。(丸善 セブンパーク天美店 / 文具担当 / S.S.)

『檀流クッキング 改版』 檀一雄(中央公論新社)
グルメエッセイの代表作!面白いことを書く人は、作る料理も面白いということを嫌というほど分からせてくれる。無頼派同士の文士交流録としても楽しめる火宅の人のレシピ集。(丸善 セブンパーク天美店 / ビジネス書担当 / K.O.)

『ことばの食卓』 武田百合子(筑摩書房)
本を読みながら、すんすんと果実の残り香を感じる。どうともない私の家族の会話をこのエッセイを読む度に思い出してしまう。彼女の言葉は知らず知らず私の血肉となった。(未来屋書店 大日店 / 文庫担当 / 石坂華月)

『犬が星見た ロシア旅行 新版』 武田百合子(中央公論新社)
舟を、列車を、そしてバスや飛行機を駆使して続く、武田百合子・泰淳、そして2人の親友竹内好の道中。日本を離れた3人の旅は、はるかロシアの大地を駆け巡る。本棚の片隅に置いて、今でもたまに、ちらちらと読み返す1冊です。(ジュンク堂書店 吉祥寺店 / 人文担当 / U.M.)

『私の財産告白 多くの成功者が読んでいた!伝説の億万長者が明かす、お金と人生の真実』 本多静六(実業之日本社)
この本は非科学的な精神論のように思えるが、お金自体が一種の虚構・宗教である。実体のない運なども絡んでくるのでなおさらだ。であるならばまずマネーマシンを作るための精神を手に入れることが重要である。人生100年時代の土台となる黄金の精神を身につけ、富にまみれよう(未来屋書店 鎌ヶ谷店 / 書籍担当 / 汐爾 叡叢)

『ま・く・ら』 柳家小三治(講談社)
落語って古くさいし難しそうだし、なんだかよくわからない……。そんな印象を吹っ飛ばす、柳家小三治師匠の「めちゃめちゃ笑える」エピソードがギュッと詰まっています。この夏、落語の世界をちょっとだけ覗いてみませんか?
師匠のお宅の駐車場に住み着いちゃった人のお話、何度読んでも笑えます。(ジュンク堂書店 立川高島屋店 / 実用・雑誌・文具担当 / 与太郎)

『女二人のニューギニア』 有吉佐和子(河出書房新社)
女二人が旅をしたのは、1968年。全く文明に侵されていない頃のニューギニア。野ブタ3匹と女一人の価値が一緒だなんて!ジャングルを行く作者の様子は、くたくたでぼろぼろ。だけど、勢いがあって関西弁が激しくて元気がでます。(ジュンク堂書店 橿原店 / 文庫・新書・文芸・人文担当 / T.Y.)